世帯を分ける

引きこもりで仕事ができない状態の21歳の息子がいます。将来に渡る年金や健康保険の支払いについて悩んでいます。国民年金は1年間今まで貯めていたお小遣から払いました。が、4月から猶予手続きをして認められました。猶予ではなく免除にしたい場合、現在の世帯から息子一人世帯変更する必要があるようです。区役所に確認したところ、一人で生活費をまかなえない場合は世帯を別にできないような事を言われました。手続き的にはできるのでしょうか?世帯を別にした場合のデメリットは、父親の扶養控除や健康保険料の支払いの他にありますか?息子が自立して働いてもらえたら良いのですが、かなわず苦しんでいます。

赤岩 幸一

なお 様
OSDの社会保険労務士の赤岩です。
世帯分離の手続きをする際の注意点として、窓口に申し出を断られる可能性があるということです。というのも世帯分離は本来、国民年金保険料を抑えるための手段ではなく、仕事や生活上の都合などで家計を別々に管理するための手段です。

したがって申請時に「国民年金保険料の申請免除を受けたいから」「生活費用を浮かせたいから」という旨を伝えた場合、本来の目的と違うため申請を断られてしまうケースがあります。

もちろん判断基準は自治体によって異なりますが、ご相談者様がすでに区役所に確認されたように、本来の目的と違う理由では世帯分離は難しいかもしれません。

しかし、実際のところ、世帯分離をする本当の理由は人によってさまざまです。「親子で家計を分けて管理したいため」などの理由を挙げて受け付けてもらえれば良いのですが。

世帯分離のデメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
①国民健康保険料の負担額が増えることがある
②健康保険の扶養から外れる
③介護サービス費・医療費の合算が出来なくなるなどです。
参考にされてください。