将来1人になるのが怖いです

30代前半です。現在非正規雇用の仕事をしています。現在両親と過ごしていますが、ゆくゆく1人になるのが怖いです。先々は1人で家に住むのが怖いので施設の入所を今のうちから検討していています。ただ、今でさえ介護人材不足なので、その頃にはますます人手が足りていない状況になっていて入れるかすらも不安です。

兄弟は遠方に住んでいて、地元には帰ってこないだろうと思います。

今のうちからできることとして、お金を貯める、運動、食生活に気をつける、年齢を問わない人脈を増やすなどぐらいしか思いつきませんが、将来のことばかり考えて気がかりです。
何かアドバイスをいただければ幸いです。

松本 衣美

精神科医の松本と申します。この度はご質問いただき、誠にありがとうございます。

現在、お仕事をされているものの、将来のことを考えると怖いお気持ちになるのですね。ご自身で今考えられている、将来に備えて、お金を貯める、運動、食生活、人脈を増やすこと、どれも大事と思います。

一方で、少し私が心配になったのが、「もしかしたら、怖い気持ちがかなり先々の出来事にまで及んでいて、そのために現在の生活が苦しいものになっていらっしゃるのでは」ということです。不安や恐れ、というのはとても大事なもので、それがあるからこそ、あれをしておこう、これをしよう、とアイデアが生まれ、備えることができます。

しかし、「現時点ではなかなか見通しがつかず、結論が出ないもの」に対しての不安が大きくなりすぎると、毎日生活していても、その不安に押しつぶされそうになってしまい、今の生活の面で色々と影響が出てしまうことがあります(例えば、外来でいらっしゃる方の中には、その不安のために眠れなくなったり、食事がとれなくなったり、何をしても楽しくない、という方もいます)。

相談者様が抱えている不安を、まずは聴いてもらえる場所があると良いな、と思います。万が一、その不安が大きすぎて、先ほどのように眠れない、食欲がない、などの体調変化もあるのだとしたら、もしかしたら心療内科なども選択肢となるかもしれません。

また、現実的な悩み事(将来のこと、お金の不安)や不安な気持ちを吐き出したり整理したりしたいということでしたら、OSDでも6月より無料相談の窓口が再開されますので、ぜひそちらをご利用いただき、不安を少しでも小さくしていただければと思います。

ぜひご自身を大事にお過ごしくださいね。