住まいの安全確保についての相談

兄弟の住まいについてご相談させてください。
兄弟は10年以上、築60年近い団地に一人で暮らしています。最近はガスが使えていない可能性が高く、光熱費も極端に低いため、仕送りもあまり使われていないようです。
住まいは本人名義の持ち家で、中に入ることはできません。もしこの夏にエアコンが壊れたらと毎年心配しています。

同じ団地内にもう一部屋購入して設備や物資を渡すための避難場所を用意すべきか悩んでいます。本人からの返事もなく、もしかしたら別の場所を望んでいるのかもしれません。

こうしたケースについて、どこに相談すればよいか、ご助言いただけないでしょうか。

荒木 綾子

ご相談をお寄せ下さりありがとうございます。
OSDよりそいネットワークでカウンセラーでお話を伺わせて頂いている荒木綾子と申します。
ごきょうだいのことをご心配されていらっしゃること、とても伝わってきます。ご心配ですよね。
相談先について、探されていらっしゃるのですね。例えば、OSDよりそいネットワークがある豊島区巣鴨の場合ですが、インターネットで、『豊島区 ひきこもり 相談』や『巣鴨 ひきこもり 相談』と検索すると、豊島区の相談窓口や情報などを見つけることができます。最近はどこの行政(区役所・市役所・役場など)でも同様に行政の相談窓口ができています。
もしかしかたら、以前に相談に行かれたことがあるのかもしれません。どの時に行政窓口での対応にあまり良くなかったといった記憶があるかもしれません。以前に相談に行ったのがもしかしたら数年前だとしたら、もう一度行ってほしいと思います。それは、行政の対応がいろいろと変わっているからです。
多くの行政では、福祉課、保健所、社会福祉協議会などに相談窓口がある場合があります。できましたら、電話をしてみて頂けたらと思います。
まずは、行政の窓口に相談して欲しいと思います。その行政窓口では具体的に支援をしていないようでしたら「どこに相談したらよいか」と聞くと、相談先を教えてくれると思います。
団地にお住まいとのことでしたので、その団地はもしかしたら公営団地かもしれません。公営団地でしたら、公営団地の窓口でも「エアコンが壊れているかもしれないから心配している」と相談して欲しいと思います。
ごきょうだいのお部屋をご本人の応答なし(許可なし)の状態で確認するためには、まずは、そのお住まいの管理に相談していただき、警察に相談して、管理の方やご親族と警察の方に同行してもらって、ご本人に呼び掛けてもらいます。私の経験では、ご家族以外の人から「お部屋を開けて下さい」と呼びかけると、応答してもらえることも少なくないんですよ。それでも、ご家族からの応答がない場合は、警察の方の立会いのもと、お部屋の鍵を開けて、お部屋の中のご様子を確認することになります。
先に書きました、行政の相談窓口で、ご相談者様が心配されていることを相談してみてください。ごきょうだいの方もお身内以外の方からの呼びかけなどだと、応答して下さるかもしれません。私もこれまでに何度かご家族の方と一緒に呼びかけに行ったことがあります。すぐには答えてくれないこともありましたが、ご本人に会えました。
ご家族だけの対応だとなかなか進まないこともあるかと思います。
ご参考になれば・・・嬉しく思います。