学校で教室に入ったりするときの人の目や登下校中の人の目が気になりすぎてしまいます。自分は笑われていないか、みんなに合わせて笑うことができているかをすごく考えてしまって最近は笑われるのが怖いという気持ちが強くなり隣の席の子とペアを組んだりするときもどんなふうに思われているかが怖くて何も話せません。そこまで私を気にしてないのはわかるのですが話そうとするとうまく声が出て来なかったり、涙が出てしまいそうになることが多いです。すぐ泣きたくなる自分も、うまく周りとやっていけない自分も全てが嫌でもう消えてしまいたいほど辛いこともあります。周りが気になり過ぎてどうしようもないときはどうすればいいでしょうか。
人の目が怖い
ご相談いただき、ありがとうございます。
ニックネームのご記載がなかったので、Aさんとおよびしますね。
Aさん、人の目が気になったり、自分が笑われていないか気になっていらっしゃるとのこと、学校に通われるのも辛いのではないかと思います。
私は心療内科のクリニックで高校生の方を診察しておりますが、Aさんと同じような悩みを持っていらっしゃる方が来院されています。
皆さんがお話してくださるのは「みんなが自分を見ていないのはわかっている」「でもどうしてもそう思ってしまう」「笑われているのではないかと思ってしまう」ということと、「こんなことを考えてしまう自分は自意識過剰で恥ずかしい(もしかしたら、このような内容の発言を他の方から言われ、傷つくこともあるのではないかと思います)」という悩みです。
おそらくAさんも「そんなことはあるはずがない」と頭でわかっていても、どうしてもそう思えてしまう、感じてしまう状況なのではと思います。
私が来院した方にお伝えするのは、「なるべく他の見方・考え方を取り入れてもらうこと」です。
Aさんの体験には「他の人の視線を感じる」→「私のことを見ているんだ。笑っているに違いない」→「緊張、どうしてよいかわからない」→「涙が出る、そこから逃げたくなってしまう」という流れがあるのかな、と思いました。
真ん中の「私のことを見て笑ってるんだ」のところで、他にどんなことを考えられるか、を聞いてみます。そうするといろんなアイデアがでます(ちょっと変かな、と思えるようなアイデアでも大丈夫です)。例えば「私の横の人を見ているんだ」「何か別に気にかかることがあるのかな」など。
それが本当でも本当でなくても、まずこのようなアイデアを出していただきます。
そしてそのアイデアが採用されたとき(例えば「横の人を見ているんだ」と考えたとき)、どれくらい心が軽くなるのか、聴いてみたりします。その『考えを広げる』ことをたくさん取り入れていただき、自分の心がどうなったのか、観察してもらいます。
他には、「私のことをみているんだ」という気持ちが大きくなった時に、大きく呼吸をしながら、自分の呼吸に集中してみる、ということをやっていただいたりもします。
もしかしたら、Aさんご自身がすでに取り組んでいることもあるかもしれません。少しでも心が軽くなる方法があれば、それを自信をもってやっていただければと思います。
ただ、Aさんがなぜそう思うようになったのか、そのきっかけも教えてほしいな、とも思いますし、少しでもAさんの心が軽くなるように相談もしたい、とも思います。
今10代でいらっしゃるとのこと、ご両親にも今の状況をお話されていますでしょうか。クリニックの受診はハードルが高い、と思われるかもしれませんが、ご両親にもお話して、お近くの心療内科で相談してみても良いかもしれません。
また、お住まいがお近くであれば、私が勤務しているクリニックもご検討いただければと思います。
祐天寺松本クリニック
https://yutenji-m.com/
東急東横線の祐天寺駅から徒歩4分ほどです。
ご予約の際は、「えみ医師」とご指名いただければと思います。
Aさんのお気持ちが少しでも軽くなると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。