こころはひきこもり

現状、会社と実家との往復はできているものの、それ以外の時間はほぼ布団に寝たきりという状況が続いております。同世代と比較して自分自身のコミュニケーション能力不足・スキルの不足を実感することが多く、「ここを辞めたら後がない」と思って通勤を続けておりますが、家のことも全くせず、会社でも居るだけに近い状況です。このまま空虚な時間だけ重ねて、親がいなくなった時には何もできない自分が残るだけなのかという不安が大きいです。若い時期を空費しているだけで、老いに直面した時の後悔の大きさに耐え切れずに、自殺してしまうのだろうと思っています。ひきこもりという方のXを見たりしても、行動的な方が多く、孤独を感じます。

喜々津 博樹

ご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
カウンセラーの喜々津博樹と申します。

ご相談者の方は、現在会社に通勤はしているけれども、それ以外はほぼ寝たきりのような状態なのですね。

ご自身の能力不足、空虚な思いを感じていて、親が亡くなった後の身を考えると、不安が大きくなってしまう。
他のひきこもりの人たちの投稿を見ていても、自分と比べてしまい、孤独を感じてしまうのですね。

まずは、毎日会社にがんばって通い続けているご自分を十分いたわり、ご自身のことを褒めてあげてください。

ご相談者の方のように、たとえ働いていても、ひきこもりと変わらぬ気持ちを抱えて、不安や孤独を感じている方は他にもいらっしゃって、ひきこもりの居場所や当事者会に行くと、働きながら、仕事以外の人とのつながりを求めて参加している方によく出会うことがあります。

自分と同じような気持ちを感じている人と出会い、思いを分かち合うと、気持ちがラクになったり、思わぬ気づきを得たり、自分とは異なる感性の人と触れて、視野が広がっていく体験を味わうこともできます。

部屋にいながら、布団の中からでも、オンラインでつながり、少人数で対話ができる場所も今はありますので、気が向いたらいつでも、そのような場所を活用されてみてください。