資産運用のイメージに問題がないか?

・預金5000万円のうち1000万円は、国内生保の米ドル建一時払い終身保険に加入。被保険者は長女として利回りを上げる。一部解約できないので、解約返戻金の保証期間が10年、20年、30年の3件の契約に分割する。これらの契約の権利は、長男が相続する実家の代わりに長女に相続させる。
・1000万円は、国内株式を投資先とする国内ヘッジファンドに投資する。
・1000万円は、国内都銀に米ドル建外貨預金する。また、同一グループの証券会社に口座を開設して、米国債(ストリップス債)に投資。
・残りの2000万円は、国内都銀に円建て預金のまま置いておき、その一部は、新NISAの投資枠を活用して内外株式に投資。

鈴木 裕二

ご相談、ありがとうございます。
ファイナンシャルプランナーの鈴木と申します。

OSDよりそいネットワークは、「ひきこもりとそのご家族のライフプランをサポートする団体」のため、個別具体的な金融商品の回答は、差し控えさせていただきます。

まず、終身保険を「長男が相続する実家の代わりに長女に相続させる」ことは、8050の対策として有効です。通常、生命保険金は相続財産ではなく、保険契約に基づき受取人が受け取るものであるため、受取人固有の財産として考えることができます。よって、生命保険金が遺産分割の対象とならず、原則として遺産分割協議書への記載は不要ということになります。この場合には保険契約に定められた受取人が生命保険金を受け取ることとなります。

その他4,000万円の投資先ですが、申し訳ございませんが、個別具体的に申し上げることができません。

一般論になりますが、投資は、(1)資産の分散(預貯金、株式、債券、投資信託)(2)地域分散(地政学リスクを加味する:特定地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、地理的な位置関係によって、その地域や関連地域の経済、世界経済全体の先行きを不透明にしたり、特定の商品の価格を変動させたりするリスク)(3)時間の分散(投資のタイミングを何度かに分ける)が、基本的な原則となります。

(3)の時間の分散に関して、ご検討されている新NISAでの積立投資は長期的に継続投資することで、値動きを味方につけることができ、さらに分散を加えることでリスクを抑えながら、世界全体の成長を取り込んでいくことができます。

一括投資に対し、積立投資は、自分でタイミングを見ず「下がった時にたくさん買う」「上がった時には少なく買う」を自動的にできる方法です。購入金額を一定に保つことで、価格が下がった時には多くの数量を購入し、価格が上がった時には少ない数量を購入します。結果的に、平均購入単価を下げられる効果があります。新NISAの積立投資枠やiDeCoが該当します。

以上をもちまして、回答とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。