発達障害グレーと志望動機

二つ質問したい事があります。一つは発達障害のグレーと診断されたのですが何か利用できる機関はないか?という事です。
あと、私は自分の特性がわからず、とりあえず適性を探ってみようと日雇いバイトでピッキングをしてみたり、職業体験でCADや介護職、独学でWEBのちょっとしたコーティング、ポリテクの説明会にも参加しましたが、どれもピンときませんでした。手先も器用ではありません。また昔から部活を辞めるなど逃げ癖があり、二の足を踏んでいます。
何がしたいかわからない場合かたっぱしから履歴書を送るしかないのでしょうか?同じような状況でうまく仕事を続けらている例があれば参考程度に教えてほしいです。

永由 道洋

発達障害のグレーゾーンの特性を相談できる機関のご案内と、グレーゾーンでもうまく仕事を続けている事例ですね。

質問者様は、自分の特性に合わせた仕事を探し続けている行動力が素晴らしいと思います。きっと、自分の特性に合うお仕事が見つかると思います。

まず、事例から。よく言われるのが、発達障害(グレーゾーンを含む)は『見た目では苦手なことががわからない』がポイントになってくると思います。2つのことを同時にするのが苦手だったり、不注意を繰り返したり、相手の意図を読むのが苦手だったりの特性があるにも関わらず、周りにはわからないから、これらのことを出来るように必死に努力しようとする。結果、非常に疲れてしまいがちです。このようなことで、疲れてしまうことを防いでいく必要があります。

そこで、重要なのは自分の特性を理解し、特性を補うための対策を行うことや、自分の特性を周りに伝えることになります。『指示に対して、復唱を心掛ける』『電話の近くに必ずメモをおく』『複数のことは苦手なので、ひとつづつ指示をいただけると助かりますと伝える』『相手の考えを想像するのが苦手なので、失礼なことを言ってしまうかもしれないと伝える』などになります。障害者雇用であれば、このようなことを合理的配慮事項として配慮を受けます。一般雇用でも、これらを実践すると必要以上の頑張りは必要なくなりますので、皆さん元気に職場で長く働かれています。

次に相談です。このようなことを相談するのは心療内科等になるのですが、医師は忙しいので、それほど相談に乗っていただけないと思います。心理士さんに相談をするのもいいのですが、結構な金額がかかると思います。また、グレーゾーンだとそもそもの相談自体が難しいかもしれませんね。そこで、おすすめなのは、行政の発達障害の支援になります。多くの市区町村が発達障害の専門窓口を設置しています。また、都道府県にも発達障害者センター支援センターが設置されています。子供の相談がメインになるのですが、大人の発達障害の相談も増加傾向にあり、東京都の場合は『おとなTOSCA』なども設置されており、グレーゾーンの相談にものってくれますよ。