どこにも居場所がない

アラフォー発達障害です。IQが高く、最低限のコミュニケーションスキルもあったため診断されたのは今年になってからです。勉学は得意で学業成績は良く東京大学へ進学、その後外資系のエリートといわれる会社に入りました。
これまで7社経験していますが、上司に理解を得られると仕事を難なくすることができ、上司とのコミュニケーションがうまくいかないと、何を成果として出せばいいのかわからなくなり、退職させられてしまいます。
精神障がい者手帳取得手続き中ですが、精神だと障がい者枠でも、これまでと同じような責任のある仕事はほとんどないといわれてしまい、今後どのように働いていくべきか悩んでいます。相談先もわかりません。

永由 道洋

 ご質問ありがとうございます。精神・発達障害の方々の就労訓練を行う就労移行支援事業所の永由と申します。
 IQは高いが、就職先で他者との関わりが嚙み合わず、退職に至ってしまった。障害者雇用を考えたが、質問者様の能力を活かせる企業が少ないとのことで、大変な思いをされていらっしゃるのですね。
 確かに、一般で募集されている障害者雇用では質問者様の能力を活かす仕事は難しいかもしれません。しかし、能力を提案するような障害者雇用であれば、なんとかなるかもしれません。企業側としても、従来の障害者雇用だけではなく、新しい障害者雇用の模索を始めています。よろしければ、詳しくご相談にのります。
 一般的な話になりますが、IQが20以上違う相手とは話が嚙み合わないとよく言われます。よくあるケースとしては、IQが高すぎると、現実ににとらわれず、改善策を考え、未来志向になります。しかし、相手は現実にとらわれた中での対策をとりやすいのです。そこで、IQの低い人から見れば、『なぜ、そうような飛躍した発想になるのだ。私が求めているのはそのようなことではない』と嚙み合わなくなってしまいます。
 この現実を認識することからが第一歩になります。IQの低い側が、高い人の思考を想像することは難しいのですが、IQが高い側が、丁寧に説明をすることによって、自分の考えを理解していただくことは可能と思われます。相手が一人であっても、常に100人の人の前で、全員にわかっていただく講演をイメージするといいと思います。
 勝手に、想像しながら書いてしまいましたが、よろしければ、詳しくご相談にのります。